地蔵鉱山株式会社 金鉱山史

   
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地蔵鉱山/旧精錬所
1931年(昭和6年)創業時
近代日本金鉱山史
日本には金はまだあるのでしょうか?
日本は金を掘り尽くしてしまったのでしょうか?
日本は何故、金鉱山(事業)が衰退したのでしょうか?
近代日本で金鉱山が衰退したのは、金鉱脈が枯渇したからではありません。金鉱山衰退の直接的要因は、第2次世界大戦中の1943年(昭和18年)に発令された金鉱山整備令にあります。この戦時国策により数百もの金鉱山が一瞬にして全て休廃止され、金鉱山事業は壊滅的なダメージを受けました。近代日本に於ける金鉱山の衰退は国策によるもので、金を掘り尽くしてしまったからでも、金が無くなったからでもありません。
 
金鉱山整備令
ここにおいて政府は一大英断をもって国内の全金山を閉止し金山における産業力をもって銅、鉄、石炭などの大増産に即時転換せしめる決意を固めるに至った。

―商工大臣 岸信介、“鑛山戦士に告ぐ”
金鉱山整備令とは、日本の金鉱山史の転換点となった1943年(昭和18年)の政策です。輸入決済のため金増産を奨励してきましたが、開戦により軍需物資輸入が困難になると一転して金鉱を閉山しました。
この政策により
近代日本の金鉱山は壊滅的打撃を受けました。
日本の金鉱山衰退の理由
金は、古くから時の権力者の影響を非常に受けやすい重要貴金属として価値(貨幣)基準となってきました。日本においては、戦前は産金事業(金鉱山)は輸入決済手段として重要国策事業として奨励されましたが、戦中は一転して禁止事業となり、全ての金鉱山は操業停止となりました。戦後は、金本位制廃止(管理通貨制度移行)により、産金事業は国策事業としての存在意義を失うと同時に、先進国化による生産コストの上昇(人件費等)、環境規制の強化など、金鉱山事業を取り巻く環境は厳しさを増しました。
日本の金鉱山衰退の原因は、金鉱脈の枯渇が原因ではなく、政策的な側面が主要因と言えます。(発展途上国等では、いま現在でも金鉱山事業は国策事業となっています。)
 
1943年(昭和18年)4月10日付け 朝日新聞朝刊1面
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近代日本における金鉱山政策史
国際金価格推移表
赤線:ロンドン市場価格
青線:ニューヨーク市場価格
225年間(1791年~2016年)
1トロイオンスあたりの米ドル(US/tr)
日本の金鉱山は、1943年(昭和18年)の金鉱山整備令と6敗戦に続く
非国策事業化により、ニクソンショック以降の金価格上昇局面までに復
活する事なく現在に至っています。
英国/金本位制確立
イギリスで通貨価値を純金で
保証する金本位制が確立。
米国/銀本位制停止
アメリカ連邦の銀本位制停
止、銀とドルの交換停止。混
乱に伴い、実質駅な金本位
制へ移行。
世界恐慌
復活した金本位制が機
能しなくなる程の世界大
恐慌が発生、全ての国が
金本位制を放棄。
金本位制廃止
ソ連軍アフガン侵攻
イランイラク戦争

国際情報不安定。
ニクソンショック
米ドル発行額が金地金量を上回った
事で紙幣と純金の交換を停止。
サブプライムローン危機
リーマンショック
米国バブル崩壊

サブプライムローン問題が発覚、株価
大暴落。資金は高利回り金融証券市場
から、金市場へ移行。
不安定化する国際情勢
 ・英国EU離脱
 ・保護主義の台頭
 ・イスラム国問題




流通貨幣:金/銀/銅
第1次世界大戦
第2次世界大戦
大日本帝国、金鉱山整備令(1943年)
太平洋戦争(対英米開戦)に伴い、欧米からの輸入による軍需資材が途絶えると、海外支払い用としての金(ゴールド)の意義が薄れ、戦争に直接的に必要な鉱物資源(銅・鉄・石炭・鉛・亜鉛・マンガン等)の自給自足体制を確立する必要が急務となり全ての金鉱山は原則として休・閉山となりました。
金鉱脈は地震・火山(造山)活動の過程で生成されますので
現在でも日本は文字通り黄金の国ジパングであり続けています。
金価格の歴史的上昇期にある現在、日本の金鉱山復活への道は開かれました。
地蔵鉱山/旧精錬所跡地
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